ボタン電池の概要
ボタン電池とは、小さな丸い銀色のボタン型をした電池の呼び名です。事例として「酸化銀電池」「空気亜鉛電池」「ボタン形アルカリ電池」「リチウムコイン電池」などがあります。
ボタン電池はコイン電池?
家電量販店等の店舗で、小さな丸い銀色のボタン型電池が販売されている電池を「ボタン電池」と一般的に呼ばれています。または「コイン電池」とも言われることもあります。基本的には、小さな丸い銀色の電池を示します。但し、直径が小さく且つ厚みが厚めの電池を「ボタン電池」、直径が大きく且つ厚みが薄い電池を「コイン電池」と区別することもあります。
その他の区別として、事例で「ボタン電池」「コイン電池」の2つの電圧が相違しています。例えば、水銀電池の電圧は1.35vです。アルカリボタン電池、酸化銀電池の電圧は1.5vです。cr2032 電池の電圧は3vです。ちなみに、家電量販店などで販売されている「コイン電池」は3ボルトです。
cr2032電池はcr2450電池と同じ?
容量とサイズが違います。
【事例】 パナソニック ボタン電池
品番 | CR2450 | CR2032 |
公称電圧 | 3 V | 3 V |
公称容量 | 620 mAh | 220 mAh |
連続標準負荷 | 0.2 mA | 0.2 mA |
直径 | 24.5 mm | 20 mm |
幅 | – | – |
高さ | 5 mm | 3.2 mm |
質量 | 6.3 g | 2.9 g |
JIS | CR2450 | CR2032 |
IEC | CR2450 | CR2032 |
使用温度範囲(℃) | -30~60 | -30~60 |
ボタン電池と円筒形電池の違い
●型が違い
①円筒形
②角形
③ボタン形
④コイン形
⑤パック形
⑥カーバッテリー
⑦その他
上記通り、七つの型に分けることができます。
●サイズが違い
通常、18650電池などの円筒形バッテリーの長さはボタン電池より大きいため、容量もはるかに大きく、フォークリフトバッテリーや電動自転車バッテリーなどとして、さまざまな機器やアプリケーションシナリオに適しています。
ボタン電池はどんなものに使う?
リモコン、電子リモコン、キッチンタイマー、体温計、玩具、補聴器、電卓、装飾品など家庭内にある様々な商品に活用されています。
ボタン電池を誤飲したらどうなる?
角形セルでパックした12vリチウムイオンバッテリーと異なり、小さい形のボタン電池は子供が大変興味を持つようで、口等に入れ飲み込むケースが多発しています。万一、取り扱いを間違えると、人体に有害を与えます。もし飲み込んだ場合、人体の組織が溶けてしまう恐れがあり、大変危険です。具体的な重症事例と、食道と気管の間に大きな障害等が発生したりします。また、最悪の場合には、死ぬ危険性が高いので、十分取り扱いには注意してください。
まとめ
ボタン電池には銀などの資源が含まれていますので、廃棄する場合は、必ず回収(リサイクル)を目的として設置されている店舗家電量販店やホームセンターにある回収缶(箱)で廃棄するようにしましょう。なお、廃棄前には必ず電池の上下の部分にはセロハンテープ等を貼り、絶縁状態を確認してから、廃棄するようにしましょう。